からきつとめに、おめでとう。

埼玉県民にとって嬉しい知らせ。
小川町と東秩父村で伝承されてきた「細川紙」の紙漉き技術が、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の登録候補になったとのことです。
埼玉県は、いろいろ歴史のあるものやレベルの高い技術などはいろいろありますが、
国宝や文化遺産などに認定されているものが少なくさびしい思いをしていました。
この細川紙については、またまた古い話ですが、
今から約30年くらい前、地区の研究活動で2~3人の園長先生と、
夏休みに、地区の幼稚園の先生を対象にマイクロバス1台分位の参加者を募り、
「野外観察実習」を行っていました。
その第1回目が、秩父長瀞方面、2泊3日の行程でした。
その帰りに小川町の細川紙を、すいている工房に寄り見学と体験をさせていただきました。
その時の説明では、コウゾというクワ科の木の繊維だけを使用するとのこと、
(その繊維にあおい科のトロロアオイの根をほぐしてとったのりを加えるようです。)
その繊維を取るために寒い冬に水につけ柔らかくしてから繊維を取ると聞いたように思います。
手を赤くして、冷たい水を使っての作業の説明に大変な作業なんだと、
思った記憶があります。
また、漉く作業も、体験させていただきましたが、まず紙すき枠の重さに驚き、
それをコウゾの繊維が溶けている容器にいれ、
枠を動かしながら繊維が均一になるように振るのも難しく、
出来上がりは「雲竜紙」のようになってしまったように記憶してます。
このような経験から細川紙の隠れファンとして「おめでとう」です。
この細川紙は、繊維が少し荒いため上部で長持ちするとのことです。
埼玉県では県立高校の卒業証書に使用していると聞いたことがあります。
その他には凧や着物の型紙に使用したりしているとのことてす。

昭和天皇のお歌
「我が国の 紙見てぞおもふ 寒き日に いそしむ人の からきつとめを」
からきつとめ=つらい仕事
冬場に何よりもつらい仕事に、での冷たさを忘れる知らせのように思います。
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読書週間はじまる。

今日10月27日は、文字、活字文化の日だそうです。
そして、今日から読書週間が始まりました。
期間は11月9日までの二週間。

読書というと、私たちの世代は、小学校の玄関近く、
または、職員室前の校庭にあった二宮金次郎の銅像を思い浮かべます。
しかし、今は学校にその像を見かけることが少なくなりました。
薪を背負いながら本を読んでる姿は何を伝えようとしているのか、
日本人の美徳としていた勤勉を道徳的に伝えようとしていたのか
わかりませんでした。
今日、ある新聞のコラム欄で解決しました。

金次郎は早くに父を亡くし、その父親が残した本を読み、
人生の指針を見つけようとしていたとのことです。

金次郎は江戸時代の末期に、荒廃した農村の復興に尽力したことはよく知られています。
しかし、初めのうちはその土地の農民と人間関係がうまくいかず
失敗続きだったようです。
その訳は、自分の側からきり物事を見ていないことに気がつき、
その後、視点を変えて村人側から見るようにすると、
全く違う見え方が広がっていたという。

二宮尊徳(金次郎)翁の有名な「たらいの例話」というのがあります。
たらいの中の水を、我が方にかき寄せると自分の方に集まってくるように見えるが、
その水は、たらいの縁を通って相手側に行ってしまう。
しかし、反対に相手に向かって水を押しやると、
今度は同じように縁を通って自分の方に水は押し寄せる。
この言葉に、人生の真髄、経営の真髄があるように思います。

それと同時に
傳教大師の「忘己利他」という言葉を思い起こします。

秋の夜長、灯火親しむ秋とも言います。
老眼鏡に掛け替え、昨日よりも今日と活字を追ってみたいと思います。

絵本の紹介「まゆ」

前回の続きで、絵本の紹介です。
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自然科学写真絵本 いのちのカプセル 「まゆ」
「まゆ」と言うと、蚕(かいこ)が有名ですか、
この絵本に出てくる「まゆ」の写真はこの辺でも注意して見ると、
見つかることもあります。
幼虫の姿は、グロテスクのものもありますが、
「まゆ」は以外と綺麗です。
冬の公園などで探してみては如何でしょうか。

この絵本に出てくる「まゆ」を初めて見た時は、
綺麗な色に感動でした。
相当古い話です。
今から約20年前、秩父自然史博物館主催の、
「昆虫たちの冬越し」という観察講座でした。
お正月休みが終わり、仕事が始まってすぐの5日か6日だったように記憶してます。
現地(秩父の長瀞町の博物館前に午前8時30分集合。
まだ、高速も所沢まで行かないと関越道に乗れない時代でした。
朝、4時出発。やつと時間に間に合い。
参加者10数人だったと記憶してます。
埼玉県の端から端まで4時間かけて参加したのは、私一人で
多いに歓迎されました。
自己紹介が終わると早速出発。
電車で一駅、「親鼻」から歩いて山里の人家や畑の間を通り山の中へ。
少し歩くと、もう文明の音(車など)殆ど聞こえないも状況でした。
講師の声かけで、朽ちて横たわっている木を少しずらすと、
下には、「カタツムリ」「ミミズ」 名前がわからない「甲虫」などが
冬眠の邪魔をされ慌ててにげだす。
さらに進み、講師が指さす、葉がみんな落ちた枝の先には
初めて目にする緑色の「ウスタビガ」のまゆ。
しばらく歩くと、少し枯れかけている木の皮が剥がれているところを
見るように言われ、覗くと小さい蛾の卵。
また、葉の落ちた低木の枝の間には「クスサン」の「スカシダワラ」といわれる「まゆ」
そして、山の中でのお弁当。
風が冷たかったけど、初めて目にする昆虫の冬の姿に寒さも忘れ、
参加者たちと昆虫談義。
2時ころ、国道に出て長瀞まで歩き。
途中、荒川にかかる「親鼻橋」の上から天然記念物の 「紅廉片岩」の露頭を観察。
3時頃、無事博物館に到着。解散。
一日中、車の運転と山歩きで疲れたましたが、病みつきになり、
翌年から、1月4日に同じコースを5年間一人で山歩き
枯れ葉を踏む自分の足音と梢を渡る風の音だけきり聞こえない山の中、
何が出るかわからない不安もありましたが、楽しい時間でした。
これをきっかけに、幼稚園周辺、三郷公園、水元公園を木の枝の間を見たり、
落ち葉をどけて見たり、木の穴を覗いたりしてみると、
色々な昆虫の冬の様子、まか草(雑草)などの冬の姿、葉の付け根にみることのできる「ふゆめ(冬芽)」などに
生き物の知恵というか、夫々の生き物の生きていく術というか、
強かさなどを感じます。

人から見るとつまらないと思われるような、私の趣味の一つご紹介しました。
お付き合いいただきありがとうございました


絵本紹介

昨日、浦和にある県庁で、保育園、認定こども園の設立申請の
説明会があり、開始時間まで少し時間があったため、
本屋さんに入り絵本のコーナーに行ってみると、
探していた絵本があったので購入してきました。
その本は、NHKニュースウオッチ9で紹介され話題になっていた本です。
その本の名前は「ハナミズキのみち」というものです。
この作者(文)は、浅沼ミキ子さんは、宮城県陸前高田市で、東日本大震災の津波により
25歳のご長男、健(たける)さんをなくしたかたです。
ご長男を亡くしたその悲しみを乗り越えるために2年の歳月をかけて
言葉をつむぎ、この絵本が誕生したとのことです。
画家は、教科書などにも出てくる「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」
などの作品のある「黒井健(くろい けん)さんです。

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絵本「ハナミズキのみち」

もう一冊ご紹介したい本がありましたが、それにまつわるエビソードなど
ご紹介すると長くなってしましますので
その本は次回ご紹介します。


楽しみにしていた観劇会

朝夕は「寒いですね」という挨拶の言葉が違和感ない季節になってきました。
今日などは日中の気温も15℃くらいのようでした。
小雨の降る中、園児たちは楽しみにしていた観劇会。
お昼を食べた後、他の幼稚園からの応援をいただき、
11台のバスに分乗して文化会館へ。
今日の人形劇の演目は「オズの魔法使い」。
数年前の上演の時は、このお芝居は全体的に舞台上が暗いため、
怖くなり泣き出して、終わるまで外に出てしまっていた園児もおりましたが、
今回はみんな楽しめたようです。
私は今日、午後から県庁で研修会が入ってしまったため
一緒に楽しむことができませんでしたのが残念でした。
午前中、文化会館によって数分間見ることができました。
今回も余り画質の良くない写真ですが、掲載いたしますので、
雰囲気を感じ取ってください。
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明日からはしばらく晴天が続くようです。
晩秋の穏やかな日差しの中でたくさん遊びたいですね。
また、文化会館周辺の木々もすっかり秋の装い。
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幼稚園の森も、もうすぐ秋の装いが始まります。


[注意]
「溶連菌感染症」が流行っているようです。
発熱、関節痛などの症状があったら病院へ!
また、これからは、「インフルエンザ」の季節でもあります。
「うがい」「手洗い」が最高の予防法。
適度な栄養摂取、適度な睡眠で
この季節の感染症を予防しましょう。





移り行く季節のひとこま、ひとこま…………

先日の台風19号。この辺は、大きな被害もなく、
翌日は、台風一過抜けるような空。
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「けやきの森」の園舎になる古民家と青空。
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青空に映える、赤く熟した柿。昔からある「優しい甘さの柿」です。
富士山はじめ、高い山では初冠雪の便りに秋の終わりを感じます。
幼稚園では運動会も終わり、今日17日毎年恒例の「一日動物村」を開村。
午前中、在園児が乗馬を楽しんだり、ハツカネズミやモルモット、ひよこ等に
エサをあげたり、手のひらに乗せたりして触れ合いを楽しみました。
大きな動物ではやぎ、ひつじ、アルパカなど。
珍しいものではイグアナ、小型のニシキヘビなど……。
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乗馬を楽しむ。
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ヤギに餌をあげるが、なかなか食べてくれません。
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小型のニシキヘビを首に巻いてもらう。
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午後からは、ラッコクラブのお友達や未就園児のお友だちが
お母さんと一緒に触れ合いや乗馬を楽しみました。

晩秋の柔らかな陽射しの中で動物と触れ合うことができました。

幼稚園の玄関の秋を紹介します。
ハロウインにちなみ、🎃の容器に黄色いガーベラ、黄色いバラのアレンジ。
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秋を代表する花「コスモス」
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晩秋から初冬の花「山茶花」
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しだいに季節は移り、立冬も間近。
秋の終わりに「ecoもぐ」では、年長組が頑張った「サツマイモ掘り」
どんな「おいも」がとれるかな~?」

楽しかった「うんどうかい」

10日の夕方、異常に赤い夕焼け。
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iPadでの撮影なので、目にした赤色が出ていませんが………。
何か異常気象か、災害があるのではないかと素人談義。
翌日の新聞では、台風が近づく時このような現象が起こることがある、
との解説。
災害は一件落着したが、12日は第45回運動会!
天気予報でも、曇りに傘マークがつき、先々のことを考えていた時、
予報は曇りマークとなり、そのあと⛅️そして、ついに☀️マーク。
園児達の熱意が、台風をブロックし速度を落とさせたのではないかと思える、
予想外の展開でした。
多くの皆様方のご協力で無事終了しました。
途中からですが、運動会の雰囲気をご覧ください。
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年長組「つなひき」
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卒園児競技「Big wave」160人位の卒園児が参加してくれました。
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年長組、ゆうぎ「The World is ours」
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年中組「ようかいメダルGETだぜ」
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年少組ゆうぎ「しゅわピカ⭐️はみがき」
以下、年長組「組立体操」
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敬老競技「大玉コロコロ」おじいちゃん、おばあちゃんに孫の園児たちは大声援。
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年中組「ダンシング玉入れ」曲に合わせてダンス、曲が止まると玉入れ。
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この競技も大変盛り上がりました。
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毎年、全員で盛り上がる、年長組「クラス対抗リレー」
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全園児で大玉転がし「ファイナルビックボール」
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全員で「でっかい宇宙に愛がある」
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上に同じ。 みんな笑顔!!
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国旗、園旗降納
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最後まで頑張り、先生からの「金メダル」を待つお友達

皆様の心の中に、また思い出の一ページとしていつまでも、
大事にしていただければ幸いです。

また、園児のみんなにとっては大勢の皆様の前で
今まで練習してきたことを発表した経験や体験が、
例年のことですが、園児一人ひとりの心や身体も大きくなり、
これからの園生活をおくる上で、大きな自信につながり、
その自信が日々の園生活がさらに充実してきます。
これからもご家庭の応援よろしくお願いいたします。

「ありがとうございました。」



中秋に思う

こんばんわ
今夜から明日にかけて、強い勢力を保ったまま関東地方に接近または、
上陸との予報が出ていますので、園児の安全を考慮し
明日は幼稚園を臨時休園とさせていただきます。
ご協力をお願いいたします。

また、この度は、父の通夜葬儀に際しましては、多くの皆様方に
ご心配をいただきましてありがとうございました。
入院していたので、年齢的にも多少は覚悟はしていたものの、
私の中では、あまりにも急だったので、病院に着いた時は
信じられない思いもありました。
家に帰ってきてから、慌ただしい中での通夜告別式の日程が決まり
昼間は、慌ただしさの中で、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、
通夜まで1週間と長かったので、夜は父のそばで過ごしました。
今までの人生の中で一番長い時間を父と過ごしたように思います。
そばに居ても話しかけてはくれませんが、
幼児期のことやその後のいろいろなことが思い出し、
その思い出したことが、告別式の喪主のお礼の挨拶の時、
一気に出てしまい、お見苦しい姿をお見せしてしまいました。
まだ気持ちの整理や葬儀の後片付けが残っていて、
落ち着きませんか、いろいろな方から父の生前の様子を、
お聞きしたりしていると、私も四捨五入すると70となりますが、
私の知らない面や知らないことが出てきて、
驚くとともに越えられない面もたくさんあります。
この歳になって改めて「ありがとう」そして「お疲れ様」との思いで
香を手向け、手を合わせる毎日です。
多くの方々にご心配を頂きましてありがとうございました。

忙しさに周りを見る余裕もなく、何日か過ぎてしまいましたが
其の間、秋はだいぶ深まっていました。
こんなに早くこのようなことがないと思っていたので
9月半ばに少し、秋さがしをしたものをアップします。
深まりゆく秋を感じていたたけれはと思います。

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幼稚園の図書室脇に咲く、秋の七草「ハギ」
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鉢植えの、秋の七草「キキョウ」
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繁殖力の強い、秋の七草「クズ」
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田んぼの畦道で秋を主張している秋の七草「尾花=ススキ」
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お彼岸の頃になると道端で、そっと茎を伸ばし始め、長い茎の先に真っ赤な花をつける「ヒガンバナ」
最近は白いヒガンバナも見かけます。(園芸種のようです。)
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子供の頃、 父とも取ったことのある柿も朱に染まりました。
葬儀の後、じっとしていることがやり切れなく、家族みんなで
柿とりをして、50個以上取れたのでご近所におすそ分け。
こんな日に柿取りしなくてもといわれましたが
過ぎ去った日を思い出すことができました。
柿の味は今年も昔のままでした。


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