読書週間はじまる。

今日10月27日は、文字、活字文化の日だそうです。
そして、今日から読書週間が始まりました。
期間は11月9日までの二週間。

読書というと、私たちの世代は、小学校の玄関近く、
または、職員室前の校庭にあった二宮金次郎の銅像を思い浮かべます。
しかし、今は学校にその像を見かけることが少なくなりました。
薪を背負いながら本を読んでる姿は何を伝えようとしているのか、
日本人の美徳としていた勤勉を道徳的に伝えようとしていたのか
わかりませんでした。
今日、ある新聞のコラム欄で解決しました。

金次郎は早くに父を亡くし、その父親が残した本を読み、
人生の指針を見つけようとしていたとのことです。

金次郎は江戸時代の末期に、荒廃した農村の復興に尽力したことはよく知られています。
しかし、初めのうちはその土地の農民と人間関係がうまくいかず
失敗続きだったようです。
その訳は、自分の側からきり物事を見ていないことに気がつき、
その後、視点を変えて村人側から見るようにすると、
全く違う見え方が広がっていたという。

二宮尊徳(金次郎)翁の有名な「たらいの例話」というのがあります。
たらいの中の水を、我が方にかき寄せると自分の方に集まってくるように見えるが、
その水は、たらいの縁を通って相手側に行ってしまう。
しかし、反対に相手に向かって水を押しやると、
今度は同じように縁を通って自分の方に水は押し寄せる。
この言葉に、人生の真髄、経営の真髄があるように思います。

それと同時に
傳教大師の「忘己利他」という言葉を思い起こします。

秋の夜長、灯火親しむ秋とも言います。
老眼鏡に掛け替え、昨日よりも今日と活字を追ってみたいと思います。
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
QRコード
QR